飾るだけで幸せなるってみんなが言う!!!!まりな画『歓喜の場  生成と差異の断片として』(OC11-05-05)

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『歓喜の場  生成と差異の断片として』
2025年ベネチアビエンナーレに出展したインスタレーションのモチーフの1枚です

サイズ 60センチ 41センチ
M12

本作『歓喜の場』は、絵画というメディウムを通じて、現象的経験と非言語的生成の接触点を露出させる試みです。
色彩はここで表象の手段ではなく、むしろ出来事=événementとして現前し、意味の供犠を拒否しながら、見る者の身体を感覚的に巻き込んでいきます。
カラーフィールドのような構造は存在せず、代わりにあるのは無数の非中心的な断片たち──それぞれが、潜在的な運動と差異を孕みながら、固定化を拒む動的な場(plateau)を形成しています。
それはドゥルーズ=ガタリ的な「滑走する主体」による実験であり、主体とオブジェクト、形と余白、意志と偶然の境界を解体する視覚的マシンでもあります。


この絵画は、形の否定ではなく、「意味化の暴力」に対する反抗です。
私たちは常に見ることによって理解しようとしますが、この作品はその欲望に微笑みながら応答を拒否します。
赤・白・黄色・紫が衝突するように混じり合いながら、それでも構成されるのは秩序の仮象ではなく、混沌の生成力です。
そこにあるのはロジックではなくリズム、象徴ではなく息遣い、描写ではなく跳躍です。
フーコーが「人間の死」について語ったように、この絵は主体なき出来事の純粋な振動として、見る者の感性に揺さぶりを与え、身体と意識を感覚的時間に投げ込みます。

この作品は、「完成された絵画」ではなく、むしろ観者の眼差しによって更新され続けるプロセス=経験装置として設計されています。
観る者の感情、記憶、位置、時間によって、常に新たな「関係性の網」が生成され、絵画が絵画として存在することを脱中心化する構造になっています。

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